話のたねや知識の一部にして頂けたら幸いです。
1回目の今回は『コンクリート金ゴテ仕上げ』です。
エクステリア工事では一番よく使われる施工方法だと思います。

駐車場の土間やアプローチ、階段などなどよく目にされると思います。

まずコンクリートを打つ場所を約20pほど掘ります!!
この段階で大体の勾配も付けていきます。
そこにクラッシャー(大小混ざった石)を10pぐらい敷いていきます。
これは下地を安定させるためです。
今度はコンクリートを流していくため、周りに枠を造っていきます。コンクリートが好き勝手な所に行かないようにするためです。
ここの現場ではプランの関係でブロックを先について枠にしています。
その他にも木材で組んだりもします。
またスリットを入れる場合は隙間ができるように型枠を組んでおきます。
ここのように他の素材を一緒に入れる場合は先に施工しておきます。
次に強度を強めるため、コンクリートを流す場所に太い針金で出来た粗めの網(メッシュ)を必要な大きさにカットして敷いていきます。

次にコンクリートを流しいれていきます。
このように直接入れることもできますが、場所によってはコンクリート車が入らず、手押し車やバケツを使って入れていく所もあり、かなりの重労働です。

何もしていないコンクリートはこんな感じ。乾いた状態とはかなりのギャップがあります。
このドロドロの状態をまんべんなく敷き詰め伸ばしていき平らにします。この時に最終の勾配もつけていきます。

ちょっとそれらしくなってきました。
ここからは金ゴテをつかっての時間との勝負です!!

水分が飛んでいくまで何回も何回もコテできれいにならしていき完成です。
コテも1種類ではなく形の微妙に違うものを使い分けて押さえます。
この作業は本当に気温と天候に作用されやすいです。
日がガンガン当って気温が高ければすぐ蒸発して乾いてしまうので目が離せませんし、
日が当らず気温が低ければ乾きませんので、作業が夜遅くまで続くこともしょっちゅうです。
(本当に職人の方々には頭が下がりますっっ)
また雨の日にはコンクリートが乾かない上、流れてしまうので作業ができませんし、
次の日が氷点下になるとコンクリートが冴えて※しまうので、冬場は次の日の気温にも注意を払わなければいけません。
※コンクリート内の水分が凍ってぼろぼろになること。豆腐を凍らした状態に似てます。
こうなってしまうと、もう一度施工しなおさないといけません。
こうした最新の注意をはらって職人さんたちは仕事をこなしております^^*
施工の2日後には、大体人が歩いても問題はありませんが、ヒールやスパイクなどで歩いたり、足でグリグリ擦りつけるとキズが付いてしまうのでご注意下さい。
車の乗り入れは、大体1週間を目安にお願いしています。夏の暑い時期などは少し早くなることもあります。
また、ご依頼があれば施工中にコンクリートにビー玉やタイルを埋めこんだり、手形を採ることも可能ですので、打ち合わせの時にお気軽にご相談ください(^-^)
こんな感じです↓↓↓

こうして現場は日々進んでいきます。
私も職人さんが作業をしているとつい横にへばり付いて見入ってしまいます。
(きっと邪魔だなーと思われてるに違いない^^;)
また『職人の横顔』ちょこちょこ更新したいと思います。
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